実在のフィクション

先週の「光る君へ」のNHKプラスの配信が今日で終わるので、もう一度見る。先週の回は、一条天皇の塩野瑛久さんと女院の吉田羊さんが本当によかった。

「吉田羊さんに圧倒されました」『光る君へ』一条天皇役・塩野瑛久 “孤独”な撮影のおかげで得た気づき(CREA、2024/4/14)
https://crea.bunshun.jp/articles/-/47100

「光る君へ」一条天皇役・塩野瑛久インタビュー「その日、決めましたね。これから、いちばん好きな俳優を聞かれたら“吉田羊さん”って答えよう、と」(ステラnet、2024/5/5)
https://steranet.jp/articles/-/3104

「光る君へ」、現代の口語が多用されること、史実にはないストーリーが展開されること、道長という権力者の描写、などについて消化しきれないところがあり、楽しみ方にとまどっていたし、今も逡巡が完全に消えたわけではない。けど、昔ながらの少女マンガ的世界、あるいはメロドラマとして見るととてもおもしろく、あのOPも「メロドラマやります」宣言として見ることができる、という補助線を自分のなかに引けたような思いがしたときから、わりとすっきり楽しめて(しまって)いる。関連記事などをほとんど読んでおらず、まったくの主観的な受け取りに過ぎないが。

ただ、完全なフィクションではなく、実在した人物を配したストーリーでそれをやるということについては、やっぱりいつも消化しきれない思いがある。自分が大嫌いな人物がいたとして、自分の死後にその人物とのロマンスを描かれたらいやじゃん……みたいな。死後に感知するすべはないだろうけど、尊厳の問題というか。まあそれ言ったらこれに限らないだろうというところはあるんだけど。朝ドラだって実在の人物をモデルにした話が多いわけで。

『光る君へ』が斬新な大河になった理由 吉高由里子×柄本佑だから成立した“メロドラマ” (Real Sound、2024/5/5)
https://realsound.jp/movie/2024/05/post-1652652.html

しかし、昨日からネットがやたら重い。違うネットワークを選んだりタブを減らしたりしたものの改善せず、とにかく一度再起動しようと思うものの、そういうときに限って作業のキリが悪かったりファイルをダウンロードしたりしていて再起動のタイミングをつかめない。仕事の作業は問題なくできていたので、とりあえずそちらを優先し、ひと段落してからようやく再起動。

今日の「光る君へ」では、行成は日記を翌朝に書く、という話が個人的には印象深かった。記憶する訓練にもなるのだと言っていた。私は寝ると前日のことをだいぶ忘れてしまうので、翌朝に日記を書くとディテールがぼけてしまう。だからやっぱり夜書いたほうがいいな……ということをちょうど昨日考えていたところだったので。

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