ハードル

日中のいいタイミングで猫が排尿したので、尿検査に行った。結晶は問題なかったけど、ほかでちょっと気になるところがあった。ほんとにちょっとしたことだし、猫に目立った変調がなければ問題ないだろうと先生も話していたし、それほど落ちこんではいない。でも、身構えていないところに「実はですね……」と告げられるのは多少なりとも衝撃がある。健康診断に身構えずに行くなと言われれば返す言葉もない。でもここのところずっと尿検査については問題がなかったし、猫も見ている分には特に変わりがないから、そういう結果が出るとは思ってもみなかった。油断禁物ということだ。次の検査で何もなければそれでいいのだ。

「パラレル」で集まって本を読む活動に参加するようになって以来、本をパラパラとめくることへの抵抗が減った。これまでは、「本を! 読む!」と構えてしまうところがあって、それが本を開くハードルを高いものにしていた。本を読むまとまった時間はなかなかとれないし、時間があっても集中力がすぐに切れてしまってそれほど読めずに終わってしまうことも多いから。けど、1日10分でも20分でも、数ページめくるだけでもいいんだな、と思えるようになった。

最近、絵を描くことについても同じような感覚を得られた瞬間があって、ちょっとした絵、絵といってもらくがきのようなものだけど、絵を描くことに抵抗が減ってきた。相変わらず下手だけど、下手ながらに描くことはできるんだなという感じで、ひとつハードルを越えた感じがある。

といって、この習慣やハードルを越えた感が染みこんでいるかというとまったくそんなことはない。ちょっとでもこの習慣から遠ざかろうものなら、またあっという間に抵抗が積み重なり高いハードルを形成するだろう。日記だって、いまだに書きはじめるその瞬間にたどりつくこと自体に苦労することがたびたびあるのだ。ラジオ体操しかり、プランクしかり。そうならないように習慣をつけて、ハードルを低いままにしておきたい。

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