少し前まで、祝日につけられた名前の意味を深く考えることなどほぼなかった。何の日であろうが何曜日であろうが、「休める日」以上の意味を見出そうとしてこなかった。でも今となってはそうもいかない。
去年の5月3日、私はこういうツイートをしていた。
〈これを見たら、この時代の人たちが憲法制定にかけた努力を知ったら、「日本人が作ったんじゃない」などという揶揄が誹謗であるとわかる。何度でも再放送してほしいし、今日こそこの番組を見るべき日でしょうよ……〉
2022年5月3日のツイート
「これ」というのは、「義男さんと憲法誕生」というドキュメンタリー番組のことだ。
今年もこの番組は放送されないのだろうか。ネット配信もしてほしいけど、最低限、この時期は地上波で放送してほしい。
他方、今年もあるのは渋谷のZINEイベントか。去年もこの時期にあったけど、ただでさえ「連休の渋谷」という近づきたくないシチュエーション上位のところに、新型コロナウイルス感染リスクを背負っていくのは躊躇した。今年も同じ理由で躊躇している。マスク着用が「個人の自由」にゆだねられることになった今年に比べたら、去年のほうがまだましだったのかもな、と考えないでもない。結果論だけど。東京藝術大学の「脱境界:インターアジアの木版画実践」の展示もワークショップものすごく興味がある、けど、なあ……こわいよ。マスクしなくてもとがめられることがなくなった5月の陽気の中に乗り込んでいくのは。