いろいろ眉間にしわが寄った

水、木と、朝起きたら右耳が詰まった感じがしていた。両日とも何回か耳抜きをしたけど、あんまり改善せず。でも時間が経つにつれて気にならなくなっていった。金曜日は、詰まった感じはなかったけど、ちょっと痛みがあった。土曜日は、特になかった気がする。何かの前触れかな……ちょっと気になる。
こういう記録、とっておくと病院に行くときにすごく役に立つ。猫が吐いた日時や吐いたものも、テキストや写真で記録しておくと定量的に説明できるし。ということで、ここにメモっておく。

今日は目が覚めるのがいつもより遅かった。なんでだっけ……と考えると、昨日遅かったからだ。中途半端に仕事を残し「昨日のおさらい」から再開するより、全部やりきってしまいたかった。おかげで今日はすっきりだけど、パソコンには昨日の余韻が散乱している。広げっぱなしだった画面を整理しつつ、SNSを見て回る。

午後は図書館の本を返しついでに宅配を出しに行こうと決め、図書館の本を読み進める。農業の本で「TPP」を「PTT」と書いていた本があった。数カ所出現していてすべて「PTT」だったから、意図的(そういう表記で覚えている)だと思う。2011年発行のようだったけど、その頃は「PTT」という表記だった……とかあり得るか?? もとの英語からはちょっと考えがたいが。

同じく図書館で借りた本で、『猫と暮らしている人の やさしくわかる防災と避難』(ナツメ社)はとてもよかった。
何がいいかというと、いざ被災したときの状況を具体的にイメージ・シミュレーションできるような内容が、イラストとマンガでたくさん描かれているところ。

私は別の猫の防災本を持っているし、防災用品などの準備もしている。でも、「いざ」というときの具体的なフローチャートが即座に頭に浮かぶかといえば決してそうではない。避難するとして、キャリーに入れた猫と猫用の非常用品と自分の非常用品を全部持てるのかどうかも正直定かではない(たぶん全部は無理)。

この本は、そういう部分を助けてくれる本だなと思った。
例えば災害が発生したとき、「人間が家にいたら/人間が会社にいたら/同行避難したのに避難所から断られたら」みたいなケース別のマンガがあったりする。
あと、「人間○人と猫○匹が避難する場合、荷物はこんな感じになる」みたいなイラストが数パターンあったりする。
そういうイラストが、「いざ」というときに自分がどう動けばいいか、そのためにどう備えればいいかを具体的にイメージすることを助けてくれる本だと思った。

イラスト/マンガ+文章での説明で、「やさしくわかる」というタイトルが示すように、説明はある程度「ざっくり」ではある。なので、「これ全部で網羅!」というタイプの本ではない。けど、1冊あると理解が深まりそう。これはできれば手元に置いておきたいな。

そういえば、猫のフードを買っているペットショップ(ペットショップ……)で見かけたクレートのセールが今日までだったのを思い出した。
「猫の避難グッズとして使えるかな」とずっと気になっている大きめのクレートが、この数カ月でぐんぐん値下がりしている。それがとうとう1万円を切ったのだ。どうするかなあ……迷いに迷っている。

  • はたして本当に猫にも使えるのか(金属製じゃないので)
  • 1万円の出費は痛い
  • 人間も入れるテントを買ったほうがいいんじゃないか
  • でもこの大きさでこの値段なら……
  • むしろ大きすぎて避難所で広げられないのでは(家にいられるならすでにケージがあるし)
  • ペットショップで高額の買い物するのはできれば避けたい

むーーーーん……決められない!

財布に1万円札を充当しながら、「この1万円をバンと出して買ってしまおうかな」と考える。でも迷いがある。一応お店に向かい、ファスナーを開け閉めするなどしてみる。つくりはしっかりしている。たたんだ状態でも若干大きいっぽいけど、家に収納できなくはない。非常時(避難時など)はもちろん、今後妹が犬を連れてくることがあったとして、そのときにも使えるかも。うちの猫には必要なくても、妹の犬の非常時用グッズになるかもしれない。

とりあえずたたんだ状態を見たいのと、新品の在庫があるかどうかを確認しようとしたら、店員さんがことごとく接客中で、レジも大行列だった。日曜のペットショップをなめてた。動物の展示エリアもひとが多くてつらくなる。結局店員さんも見つからないし、「このあとまだ寄るところがあるのに、これを買ったら1回家に帰らないといけないな(大きいから)」と気づいて、やめてしまった。縁があったらまた会うかもね。そのあと行った100円ショップも混んでいた。暑さも落ち着いた快晴の日曜日の街なかをなめていた。

屋内を出て、自転車屋さんに自転車のタイヤを入れに行った。自転車のペダルの重さがもう限界だったのだ。今までは、自転車を買ったお店で店員さんに空気入れと油さしをお願いできていた。あのお店はもう(自転車で30分の距離にしか)ない。

最初の1回はかなりびくびくした。タイヤの蓋を取り、空気入れのノズルを穴に当てて押しつける。動作はそれだけなのだけど、何にびくびくしたかというと、まあ全部だな。したことなかったから。蓋を落としてなくしやしないか、ノズルの穴の位置を確認しようとしてのぞき込んだら空気がプシューーーーっと目に当たるんじゃないかとか、空気を入れすぎてタイヤがパンクするんじゃないかとか、ノズルを外したら空気がまた抜けるんじゃないかとか。でも全部大丈夫だった。自分で空気を入れられることがわかったので、もう大丈夫。

ついでに油さし用の油を買って帰ろうかとも思ったが、高額につき保留にした。結果的に、「空気を入れただけで(油をささずとも)ペダルが圧倒的に軽くなった」ことが確認できたのでよかった。油は油で後日検討だ。

夜はうだうだ。『俺の話は長い』がTVerに来ていたことがわかったので、さっそく少し見た。
最終話何度見てもよくって、その最終話に至る過程、細部が大事な話だから、できれば全部見たいんだよな。2話・3話は明日までか……見られるとこまで見よう。

でもやっぱりその前に、今日のNHKスペシャルはリアルタイムで見ておくことにした(そうしないと視聴モチベーションを維持できる自信がない)。

なぜ“冤罪”は起きたのか―。3年前、軍事転用が可能な精密機器を不正に輸出したとして横浜市の中小企業の社長ら3人が逮捕された事件。長期勾留ののち異例の起訴取り消しとなった。会社側が国と東京都に賠償を求めている裁判で今年6月、証人として出廷した現役捜査員は「まあ、ねつ造ですね」と語り、捜査の問題点を赤裸々に語った。公安部の中でいったい何が起きていたのか。法廷の証言と独自資料をもとに徹底取材で検証する。

NHKスペシャル「“冤罪”の深層〜警視庁公安部で何が〜」

視聴して、感想をMastodonに投稿した。それに多少加筆したものを以下に再掲しておく。その後、たまりにたまったChromeのタブを整理していたらあっという間に夜中。時間が足りない。

葉っぱが生い茂っており、その上に雨の雫がのっている。

結局、「近年実績挙げてない」とプレッシャーをかけられていた部署(公安部第5係)、そのなかで自身の出世があやういと焦った中間管理職(係長)やその部下による冤罪のでっちあげ、という、きわめて内向きな力に突き動かされたものだったということなのだろうか。
「国の大義」もクソもないんだな……。
「年度末に点数稼ぎの取り締まり」の感覚でこんな強大な権力を振り回されるの最悪すぎる(いやそもそもあの「点数稼ぎ」だって最悪だけど)。

加えて、今回の「摘発」は国の経済安全保障の取り組みとして警察内部で高く評価されていたそうだ(のちに起訴取り消しになっている冤罪が、警察白書(2021年版)に「外為法違反で逮捕」って載せられてるのクソすぎんか)。
組織のさらに上から、そういう方面でもプレッシャーがかかっていたのだろうと推測できる。

公安が冤罪の「種」とした発端の「疑い」がすごい細かい言葉の解釈なんだけど、もろもろのプレッシャーを受けて必死に探したのかな……などと想像するとおそろしい。

5係には「起訴ありきで動く係長とその意を受けて動く現場担当者Z」と「捜査を担当するも冤罪だとわかっている(けど止められない)現場担当者X、Y(など)」がいた(裁判で冤罪を指摘したのは後者)。
番組では、5係がいかに冤罪をつくりあげていったかが描写されるけど、それは「冤罪だとわかっている担当者がいながらも、組織の冤罪でっちあげを止められない話」であって、それがもう救いがない。

「上がGOだから止められない」「今さら止められない」「(5係幹部は)上層部にマイナスの報告をあげていないのではないか」……日本のあちこちで見られる例のやつ。
「ガサ入れで何も出なければさすがに上もあきらめるだろうと思っていた」(けど実際には起訴まで進んでしまった)といった警察関係者の証言が、もうさあ……。

Zが大川原化工機の担当者を事情聴取したときに語ったという「はっきり言っちゃいますと、ここ(大川原の合弁先の親会社)はもう、中国におけるバリバリの軍事の組織です。バリバリの」のくだりなんか、そこらのネトウヨそこのけ。

で、XもYも(そのほかの捜査担当者も)「上」に動かされる組織を止められず、ある者は内部告発の手紙を大川原化工機に送り、ある者は裁判で告発する……。
日本の組織の「上」に対して「下」ができることがいかに限られているかという話をこれでもかと見せつけられた。

番組の最後にはさまれる警察関係者の証言に「今、捜査当時に戻っても、こうすれば止められたという方法を思いつかない」とあったのがもうすべてだと思った。止められないんだって。やべえよね。
そして、5係の係長は、起訴後にまんまと昇進している。この冤罪の刃が今回は大川原化工機に向いたけど、いつこっちに向いてもおかしくない。

これを見て、「では私には何ができるか、何を備えることができるか」と考えると、ほとんどない。思いつかない。政権交代したところで組織の改革など夢のまた夢のまた夢って感じがする。
でも、組織の「上」が「経済安全保障」みたいなよからぬプレッシャーをかけないようにする効果を狙うという点では、やっぱり政権交代には一定の意義があるのかなとは思う。

あと、逮捕された大川原化工機の方が公安のストーリーにそった自白を求めて公安が調書書類をでっちあげようとするくだりは相当最悪で、「警察から出された書面は読んで納得するまで署名するな」は覚えておきたい(警察に限ったことじゃないけど)。

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