怒りのカタログZINEに寄稿した原稿にはいただいたスペースのギリギリまで本文を入れてしまったので、参考資料を記載することができなかった。
最初は「メールで問い合わせてくれたら答えます〜」としようとしていたのだけど、Notionで参考資料リストをつくり、そこへアクセスするQRコードを原稿に貼り付ける方法を思いついた。
ぽんつくさんにおうかがいすると原稿の差し替えはまだ間に合うとのことだったので、とりいそぎNotionのガワをつくってURLを確定させ、QRコードをつくって原稿に貼り付けた差し替え版を用意して送った。これであとは、ZINEが出るまでにNotionのページに参考資料リストを貼り付ければいい。
……とゆったりかまえていたのだけど、自分がそのリストづくりを忘れそうで不安になってきたので、仕事のちょっとした合間に参考資料リストづくりを進めた。手元に控えていた資料と、一次資料や詳しくご存じでない方向けの補完資料をそろえてリストにしていたら、かなり長いリストになってしまった。「インボイス制度のことを知りたいけど知れてない」みたいな人に届いたらいいなあ。
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私は新型コロナウイルスおよびその感染症・後遺症を、今に至るまでずっと恐れて暮らしており、日本政府が行ってきた「新型コロナウイルス感染防止対策」にはずっと怒り続けている。そして時が経つにつれ、非科学的な態度でマスク着用を否定し「コロナは風邪」などとうそぶく輩への怒りも増すようになった。
そういうことを言うひと自身が新型コロナウイルスに感染しようが後遺症で苦しもうが勝手にすればいいが、新型コロナウイルスは感染する。一見見えないウイルスをなくなったかのように言い訳してマスクを外す自分を正当化するひとは、自分以外の人びとに感染をもたらし、苦しみや死に至らしめる可能性を肯定しているのだと思うしかない。コロナ禍は終わっていない。
先般、新型コロナウイルスがとうとう5類になってしまった。検査もろくに行われない国で。医療従事者を酷使する一方の国で。SNSでは、マスクを外している人が増え、公共交通機関の窓が締め切りになっている(から自分で空けている)ことが多くなった、という人がいる。さもありなんだ。
そんななかで、この3年のことを過去のことのように扱い、キラキラした言葉でパッケージしてしまう言説をみると、削がれるものがある。
〈今年に入ると、新型コロナウイルスの「5類」移行がさかんにニュースで報じられるようになった。だが現実はもう少し先に進んでいたから、最初それを聞いても特に感慨にふけるということはなく、実感としては、ようやく法も追いついたのかといったくらいの軽い気持ち〉
ビニールの外に出る|本屋の時間|辻山良雄
使われている言葉を単体で見ると、Twitterで反マスク界隈が使っているような語彙も見られてぎょっとする。1カ所、「正気」という言葉が使われている記述についても、私はかなりドン引きした。その文言自体もそうなんだけど、「そこで暗に示されているものは何なんだ?」を考えると……。
私はこれをNot for meで済ませる気にはならないが、私が今ただちに行使できるのは、自分が利用するかどうかの選択権のみだ。そして私は、百年さんのようなお店に行きたいと思う。