4月になった

2020年4月4日(土)、少し暑いくらいの陽気。

姪と過ごす土曜日には、いろんな「はじめて見る姿」がある。今日の「はじめて」は、洋服に対する「これ、(保育園)に持っていくのやだ〜」という発言と、階段の昇り方の変化。

姪は階段の昇り降りが好きだ。階段のサイズにもよるけど、小さい子って、階段を1段2歩で昇るでしょう。1段ごとに両足をそろえる、といったらいいのかな。姪もたいていの階段を、そうして昇っていた。

それが、今日姪と一緒に階段を昇っていくと、途中で「あれ、この階段もしかして、1段1歩ペースで昇れる?」という表情をしたのだ。そして次の段からは、実際に1段1歩ペースで昇っていった。左足で1段目を踏んだあと、右足は1段目をスルーして2段目へ。

姪がほんとうに「あれ?」と思ったのか、それはわからない。これまでにも、1段1歩で昇ることもあったし。けれど、あの「あれ?」という表情がとても印象的で、まぶしくて。

外を歩くと、補助輪なしの自転車に乗る子、鉄棒をぐるんぐるんまわる子、高いところまでブランコをこぐ子、いろんな子がいる。いまでは散歩もままならないけれど、姪と外を歩くと、そういう子たちを見て姪が「あの子、すごいねえ」と言うことがある。その言葉の裏に姪が感じているかもしれない気持ちを想像すると、ふだん姪が保育園で感じていることまで想像したりもすると、わたしは少しちくっとする。

その姪にわたしは、「(姪)ちゃんも大きくなったらできるようになるよ」「できるようになるのはすぐだよ、あっという間だよ」と声をかける。なんちゅう、ひねりのない言葉。でも実際わたしは、あっという間に何かが変わる、姪の積み重ねを見てきた。まだ自転車に乗れない状態やブランコもおっかなびっくりな状態もまた、きっと「あっという間に到達してしまう通過点」になるという確信がある。

でもそれは大人の感傷であり、大人の時間軸から見た感覚であり、わたしの体験をもとにした確率論であり、姪自身の時間軸や姪自身が体験するものとは別のものなのだよな。これは気をつけなければいけない。

今日みかけた花

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