通販で頼んだ荷物が届いて、開封すると全部猫のものだった、ということがよくある。
注文したのは自分なので中身を知っているはずだし落胆する理由はないはずだけど、いつもちょっと軽いがっかりがある。
段ボールのなかから心躍るものが、「買い物したわあ……」という高揚感を得られるものが、出てきてほしいって思っちゃうんだよな。
ひと仕事終えて、午後は買い物に行った。
買い替えようと方向性を固めたプリンタは特段安くなく、探している布団カバーは適当なものがなく、本はほしいものだらけで絞れず、安いだろうと目星をつけていた炭酸水はそれほどでもなかった。
他方、猫のウェットフードはまあまあ安く、猫砂はわりと安く、猫の遊び用ボールはかなり安く、猫の冬用ベッドはよさそうなのが見つかり、猫用ケージはその商品にしては激安といえる特価だった。
そういう買い物だったので、帰宅して荷を解けば猫のものだらけということになり、その高揚感のなさにやっぱり軽くがっかりしてしまうのだった。
(当然ながら、猫が食べて元気でいてくれるという喜びとは全然別の観点だ)
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確定申告(決算)の準備の大部分を終えることができた。
「どんな感じに着地しそうかをだいたい把握する」という目的を達成できて、かなりほっとした。
もっと早くほっとすることもできたはずだが、それは来年以降のわたしに託そう。
作業の過程で、2020年分の基礎控除額が、所得税は48万円、住民税は43万円であるらしいことを知った。
所得税の基礎控除額はすぐに確かめることができた。
他方、住民税の基礎控除額は、自治体によってサイトへの掲載内容が全然異なり、わたしの居住地域の自治体のサイトでは記述を見つけることができなかった。
こういうところも、「住みやすさ」「信頼感」につながるよなあ。
これまで9回引っ越しをしたことがあり、大人になってからは都道府県・市区町村をまたぐ引っ越しがほとんどだが、自治体によっていろいろなことが違うのだということに気づいたのはフリーランスになってからだった。会社員時代はそういうことに鈍感でいられたのだなと、改めて思う。
ちなみに、いくつかの自治体のサイトを見たなかで、わたしの知りたいことをわかりやすく説明してくださっていたのは大垣市のサイトだった。
住民税の基礎控除増額は「令和3年度(令和2年分所得)の市・県民税から適用される」とのこと。
一連の作業過程では、今後の月次決算実行に向けて、入力フォーマットの整備も進めることができた。これは大きな収穫だ。
それと、今回の税金の試算は、シミュレーションサイトやシミュレーションExcelファイルを使うのではなく、自分でExcelに計算式を入力した。
これもやってみてよかった。
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お金のことを考えていていつも思うのは、決算上の数字がいい感じになることと、税額がほどよく納まることと、手元の現預金に安心できることというのは、どこもイコールで結ばれないということ。むしろ「あちらを立てればこちらが立たず」になりがち、ということ。
そして、ふだん最も気になってしまうのは手元の現預金だ。
むだづかいはしていないつもりだ。でもその境界はとてもあやふやだ。
ちょっとだけお菓子を買っている気でいても、最終的にけっこうな量になっているときもある。
「大半は有意義な買い物をした」と思えるときもあれば、「どれもむだだったのでは」と思えてくるときもある。
そこを突き詰めるのはとても難しいけど、あんまり突き詰めすぎても行き着く先は「生きていることがむだ」になりそうだから、あまり思い詰めないようにすることにする。
それに12月は、切り詰めようったって無理がある。
まあ……がんばろう。