去年辺りから、難易度が高い仕事(どういう観点で「難易度が高いか」は仕事による)をしているときに眠くなることが増えた。脳がシャッターをおろしたがっているのを感じる。

他方、最近23時を過ぎた辺りになると、していることに関係なく、思考も手の動きも強制終了させられているような感じがある。待ってくれ。私は深夜3時まで稼働する前提で起きる時間や1日の予定を決めているんだ、4時間もロスするわけにはいかない。そう思っても、否応なく頭がぼーっとし出す。
ましてや、難しい仕事をしていれば、その相乗効果で机に突っ伏すレベルになってしまう。

とはいえ、眠気に負けてもいられない。仕事はしなければならない。売上のための仕事もあるし、自分自身に課している仕事もある。だからどうにか眠気をさまそうと何か噛む。具体的にはお菓子、飴、スルメなど。ガムは頬の内側を噛むのが怖いので避けている。
でも、その効果は噛んでいる間だけで長続きしない。だからといって噛み続けたら太るし、お金もかかる。
そうして、何のために仕事してるのかわからなくなるし、結局日記も書けないまま布団にもぐりこむことになるし、仕事は進まないし、そうなるとじっと手を見るモードに考えが及んでしまうしで、精神衛生上非常によくない。

……というようなことを、もしかしたら以前にも日記に書いたかもしれない。
書いていても不思議はない。高頻度で起こっていることだから。でも、「同じ話を過去にしたかどうかの記憶が不明瞭である」ことが増えた自分には正直がっかりする。
大人が同じ話を何度もする状態を好まない子供だったので、自分がそういう「大人」になってしまったのがものすごく残念に思えてしまう。〈そういう「大人」〉のなかには、自分が嫌っている「大人」も少なくないので……。

今、私は、まだ小さいチョカと毎週のように会っていて、お互い楽しく遊べていると思っている。だけど、そのうち同じ話を何回もすることが増えて、「もー、(私)ちゃん、また同じ話!」って言われるか、何も言われずにただスッとひかれてしまうのではないだろうか。それがものすごくこわい。

いや、このことがなくたって、チョカにとっての「一緒に遊んでいて楽しい(私)ちゃん」はきっともうすぐいなくなってしまう、というのは覚悟はしているつもりなんだ。
まだ狭い世界にいる幼児にとって、新しい情報や遊びをもたらすところが受けていただけなのだから。大きくなれば必然的に、手品師の種は明かされてしまう。何度を同じ話をしてあきれられる前に、ほかのところで落胆されることだって大いにあり得ることだ。

ただ、「何度も同じ話」っていうのは、本当に私自身が忌み嫌ってきたものだったので、あくまで自分の自意識の問題としていたたまれない気持ちになる。その、若い頃の傲慢な考えの代償として、今こうしていたたまれない気持ちになるのは致し方ないとは思うが、チョカにそう思われるというのは正直かなりつらい。そのぐらいなら、もう今ここで私の人生おわってくれてもいいと思う。ほんと。『ひとりでしにたい』の伯母さんみたいになる前に。

でも、なかなかそうきれいにはいかないだろうと思う。だからせめてPPKのために、それから生きている間のQOLを上げるために、「生きるための筋力」をつけるべきなのではないかと思っている。
平地で非電動自転車を漕いで息が切れてしまうというのはちょっとまずい。
眠くなるのも、もしかしたら筋力が著しく低下している影響もあるのかもしれない。
疲れやすさが甚だしいことの延長に、脳がちょっとしたことで閉店ガラガラにしようとしているんじゃなかろうか。
だとすれば、筋力を多少回復すれば、今よりはましになるのかもしれない。

今朝、起きて布団をたたんだときにふと、「そういえば今年は、収入のX分の1を家賃に支払ったということになるのか……」(Xはひどく低い数字)ということが頭に浮かんだ。
今年の収入が少ないという自覚は当然毎月、毎日ある。けど、そのやばさを、今までとは異なる鋭い刃でもって自分自身の喉元につきつけるような、ぞっとする数字だった。どうしてこれが起き抜けの頭に浮かんだのか、見ていた夢の続きだったのかどうか覚えていないけれども。

そういうこともあって、仕事の仕方とか今できていないことに対する自責感情が、もともと強かったけど今は特に強い。それだけに、眠くなってしまう状態に「そんな状態になってる場合じゃないでしょうが! あれもあれもあれもできてないけど??」となってしまう。
ただ、自責をやっててもそれで仕事が片付くわけではないのもわかっている。

とにかく今は、目の前の仕事をどうにかやり抜くしかない。できるだけ集中して、仕事のスピード上げて、納品を終えて、それ以外のことに使える時間を増やして、来年の売上をどう立てるかを考えて、「生きるための筋力」をつけないと。

  ■ ■ ■

この日記は、23時半頃から書きはじめた。
仕事をしているがまぶたの重さに勝てそうになく、言い訳をマストドンに書いて寝てしまおうと思ったのだった。
けどそうして、また日記を書けない日が1日続くことがもう本当に嫌になって、日記にまとめなおした。
日記を書いている間は、1日の疲れを感じる程度にうっすら眠いけど、仕事をしていたときのシャットダウン感はまるでない。
なので、あと30分仕事をやってみてから寝ようと思う(といって切り替えると途端にシャッターがおりてくることもままあるが抵抗するど)。

今日はチョカが初消しゴムはんこつくったりしたけど、その話はまた後日に書く。絶対書く。

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