仕事をしている間、「これが終わったらあれしよう、これしたい」と考えることは山ほどある。タスクリストはしぬまでには到底片付きそうにないほど山盛りだ。そして私は、仕事がない日を優雅に「休みの日」としてしまえるほどの金銭的余裕がない。だから、仕事がない日は少しでも有意義に、むだなく使わなければならない——というプレッシャーが強い。なお、ここでいう「仕事」は、納期のある受注仕事を指す。
仕事のない今日、昨日の受講の続きをしているけど、本当に優先すべきタスクがこれだという確信があってそうしているわけではまったくない。モチベーションを維持できているから、もうすぐ終わりそうだから、タスクの山をかきわけて優先順位をつける作業に立ち向かうのがこわいから、足もとにあるタスクに着手しているだけ、というのが一番実際に近い(もちろん、「課題提出まで時間がない」という状況もあるにはあるけれど)。
そうでもなければ、「さて、今日は何をすべきか……」とぼんやり山のふもとに座ったまま、無為に時間を過ごしてしまうだろう。それよりははるかに有意義だ。
そう思いながら午後を過ごし、仕事が週明けまでないだろうことがほぼ確定した状態で夕飯を食べた。数日にわたって受注仕事がないとなれば、さすがに何日も今日のように何となく過ごすわけにはいかない。タスク山を本格的に切り開くまでいかなくても、多少は開拓する必要がある。
その後、動物病院へ。かかりつけの病院ではなく別の病院へ、定期検査を受けるための通院。
私は、この動物病院と相性がよくない。うまくかみあわない。この病院に行くときにはいやな思いをしないことがない。そういうかみあわないさと、猫の検査結果に対するプレッシャーとで、通院日の1週間前ぐらいから暗い気持ちで過ごしている。
この日も激クソ最悪な思いをした。ただ今回は、家を出る前、猫を外出用のバッグに入れるときに起こった出来事によるもので、家の外のひとはまったく悪くない。私の中では「通院」に紐付く出来事ではあるけれど、問題の根本は今回はそこじゃないというのは切り分けができている。でもとにかくしんどかった。
帰宅後は、緊張からの解放とその出来事に対する怒りとで「もう今日はおしまい」という気持ちになり、海外ドラマを見て酒を飲んだ。