個人的な予定としての「猫の日」

今日は猫の定期検査で外出するので、早めに仕事を始めよう。……と思った朝だったのに、なんだかんだすることがあって、結局いつもと同じぐらいの時間から仕事を始めた。「なんだかんだ」は毎日あって、今日のそれは主に経理上の対応や資金繰りに関するあれこれ。入金に関する対応ならまだいいが、底をついた銀行残高と今後の入金予定を見比べながら払いものの算段をする仕事は何重にもつらい。

仕事をしながら、ペットに関するシンポジウムの配信を流す。が、どうもピンとこなかった。
例えば、「日本でペットの同行避難がうまく進まないのは、ペットとその飼い主に対するネガティブイメージが(ペットの飼い主が思うよりもずっと)浸透しているということが背景にある。ペットとの避難を円滑に進めるためには、『ワクチンを接種する』『排泄物を放置しない』などの行動を日頃からきちんとして、動物の飼育に対する地域の信用を日頃から培っておくことが肝心」みたいな話があったのだけど、ペットの同行避難を円滑に進めるために必要なのは、まず第一に、公助こと公的責任がシステムをきちんと整備することではないだろうか。避難所の運営が地域住民まかせになっていて、それがために「感情ベース」で判断され、結果ペットの受け入れが進んでいない、というのは、そもそも避難所の運営を住民まかせにしているシステムに問題があるのではないか。「そのシステムをすぐに変えることが難しいから、今できることをしましょう」という前提での話だとしても(そういう話はまったくなかったわけだけど)、そういう自助・共助を当たり前の前提として話をされても、特に今、能登の状況を目の当たりにしている今は……。

あと、最後のディスカッションパートでは、「(日本の)子どもたちにもっと動物を飼う経験をしてほしい(から飼育が広がってほしい)」というような話があって、「動物は子どもの教材じゃないぞ」と思った。そりゃあ、子どもにとって動物とともに育つ経験は貴重に決まっているけれども、動物には動物の命や生涯があって、その尊重がまず第一にあるべきだろう。

今回のシンポジウムのタイトルが「人と動物の共生シンポジウム~ペットが苦手な人の気持ちを理解する~」であり、どの話もそのテーマに寄せた話なのだろうと考えれば、そういう話にもなるかもしれん、とは思うが……たぶん、私はそのシンポジウムの「客」ではなかったのだろう。私は「Not for meだな」と思ったが、主催者側がそれを知ったら「Not for youだよ」と言ったかもしれない。

さて、猫を病院に連れていかねば。
前回の通院時には、猫がテントにこもってなかなか出てこない(猫の好きなご飯にもつられず)ということがあったので、今回はあらかじめテントをしまっておいた。あたたかいテントを寒い日に使えなくするのは申し訳ないことだが、数時間だけだから辛抱してくれやと、ほかの場所に毛布を敷いて寝てもらった。そして警戒されないように、私が着替えず部屋着のままで猫をネットに入れた。それらが奏効し、予定した時間に猫を無事にキャリーに入れることができた。寒い日だったので、キャリーの底部にはあっためたのち少し冷ましておいた電気式の湯たんぽを入れ、タオルを敷いた。

急いで着替えて、乗る予定のバスの現在位置を確認……確……来てない……見間違えでなければ15分ぐらい遅れてる。ここに来るまでが遅れているということは、ここから先も遅れる可能性大ということじゃないか。バスの現在地を何度かリロードしつつ時間を計算し、バス移動を諦めた。多少遅れても診察を受けることはできるが、待ち時間が長くなるだろうことが猫には負担になる。外は寒かったし、猫の検査のことを考えるとできるだけニュートラルな状態を保ちたかった(キャリーに入れておいてニュートラルもないが)。

やむを得ず配車を依頼したタクシーは、思っていたより早く来た。これでは予約時間までだいぶ待ってしまう。思っていたより早く着いたタクシー(もちろんありがたいことではある)、思っていたより早く着いたらしいバス(タクシーの中でバスの現在地を見た)、値上がりしたタクシーアプリ手数料、結局どのルートを選んでも猫がキャリーで過ごす時間は長くなるということだったのか……など、非常にやきもきした往路だった。

猫をつれての通院は、1週間前ぐらいからずっとおなかのあたりにずしっと重いものを抱える気持ちになる。当日は最高潮に気が張っているし、なんだかんだ体力も使う(私の体力が極端にないせいだけど)。帰宅して猫を解放すると、そうした重さからはいっとき解放される。思わしくない結果を聞いたりいやな思いをした日は、気が晴れるどころか行く前より気持ちが重くなっていることもあるけど、今日は大丈夫だった。いっときの安心感。緊張からの緩和。なので仕事もできた。けどやっぱり疲れはあって、いつもよりは早めに切り上げた。

【今日見たもの】

2/22 #さようなら自民党政治 裏金政権NO!増税脱税NO!(YouTube、2024/2/22)
https://www.youtube.com/live/ho0DykoXJoo?si=qaK3Rcf9946A1FaE

〈「法令に則って」納税を求め、増税を押し付ける政権が、自分たちは脱税して裏金をつくる🙅🏼政倫審への出席も拒み、説明もしない。カルト教団と手を切れない。戦場に行かない政治家が防衛費を倍増させる。誠実さのかけらもない政治にNOを!〉と呼びかけられた国会前アクション。

SNSでフォローしている方がスピーチされていたという投稿を読んで視聴。それがどの方だったのかはわからなかったけど、どの方のスピーチも真剣で切実な内容だった。

その中に、おそらくふだんからアクションを活発にしているだろう崎浜空音さんという方と、その方のInstagram投稿を見て関心を寄せ一緒に行ってみようと参加したというお友達のスピーチがあった。そのお友達は、今日まで政治に関心がなかった、けど友達(崎浜さん)を見て行ってみようと思った、実際来てみて考え方が変わった、といったことを率直にご自身の言葉で語っておられた。初めて参加したアクションで、人前に立って率直に、でも堂々とスピーチできるってすごい。そして何より、そのお友達の行動を変えた崎浜さんの行動がすごい。崎浜さんの沖縄についてのスピーチは、日本に住んでいる全員が聞くべき内容だと思う。

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