猫の健康とQOLのために

SNSに「パウチタイプのキャットフードの中身が減ってた(価格同じ)」と投稿されていた方がいて青ざめた。至るところでシュリンクフレーションが起こりまくっていて、猫のフードだけが例外であり続けるはずがない。投稿されていたフードはうちの猫が食べているものではなかったけど、いつ起こっても不思議ではない。でも猫のパウチタイプのフードでそれをやられると、本当に本当に困る。少なくともうちの場合は。

猫のウェットフードの出し方はひと&猫によると思うけど、うちは1袋(70g)をおおむね1食分として1回で使いきっている。これが例えば1袋=50gになったら、1回に約1.5袋開けることになり、余った約0.5袋分のフードの保管が必要になる。しっかり保管しようとすれば密閉容器を使うことになり、使用後は容器の洗浄が必要になる。簡易的に保存するならラップとクリップで閉じるが、その結果味が悪くなれば猫は食べないかもしれない。いずれの方法でも余った0.5袋は冷蔵保存することになり、出すときにはレンチンが必要になる。そうして食べてくれれば(まだ)よいが、食べなくなればその0.5袋は廃棄せざるを得なくなる。

ドライフードの大袋でならシュリンクフレーションしてもいいのかといえば決してそうではない。ただ、パウチタイプという小袋でやられると悪影響が大きすぎる。シュリンクフレーションするならいっそ値上げしてくれたほうがまだよい。実際、うちの猫が食べているパウチのフードは内容量据え置きで値上がりしていて、セールで安くなるタイミングを見計らって買いだめするようになった。

もっとも、原材料費から輸送費から全部の価格が高騰していて、キャットフードを提供するメーカーとて値上がりせざるを得ないという事情はあるだろう。そこを無理してくれとは思わない。キャットフードに限らずそうだ。それが適切な値上げなら、問題は、原価高騰で値上がりしたものを買えるだけの収入が生活者側にないことにあるのだから。価格高騰を招いた一方で何十年も収入増を実現できていない政治に対する怒りが、買い物に行くと増し増しの増しになってつらい。

猫の健康とQOLのためにも、政治はほんと大事だよ。猫だけじゃない、あらゆる命のために政治は大事だよ。縁あって猫の命を預かっている者として、同じように猫を飼っている方には(もちろん犬を飼っている方にも鳥を飼っている方にも)このことが伝わってほしいと心から思っている。動物の保護活動に携わっている政治家かどうかとか、動物愛護法の改定に取り組んでいる政治家かどうかとか、そういうのも大事じゃないとは言わない。でもその前に、まずは、政治家としてまずは、人間の生活の安定を守る政治を行う政治家こそが動物の幸せのためにも不可欠なんだということが、伝わってほしいと思う。

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