締め切りという制約のもつ力は大きい。締め切りがあるから背筋を伸ばせるのかなと思うほど、締め切りがない状態のわたしはぐんにゃりしてしまう。でもそれじゃあ、クライアントワーク頼りの日々から抜け出せない。明日こそは、明日こそは何かします。今日は机には向かえたし、明日から着手したいことも机には広げたので、たぶん大丈夫だと思う。
ここ数日そんな感じだけど、猫の尿検査を予定より早めることができたのはよかった。猫は1日に2〜3回しか排尿しないし、かかりつけの先生は隔日勤務なので、タイミングを逃すと2日後、4日後となってしまう。特に今回は問題なしだろうから、いつもより少し遅くなっても大丈夫かなと考えていたとこもあった。でもそうしないでよかった。なぜなら、またストルバイト結晶が出たから。しかもわりと多めに。
うちの猫はストルバイト結晶が出やすく、食事や生活環境の違いがすぐに尿に出る。それを前提として、栄養面のバランスと最近は肥満防止、猫の好みと食欲など、いろいろなことを考えながら食事を組み合わせる。最近ようやく「しばらくこれでいけるかな」という黄金パターンを編み出しつつあったのだけれど、そのパターンで結晶が出てしまうとなるとお手上げだ。まずはとにかく、水を飲んでもらう策を考えねばならない。
帰宅して自分を洗い、猫のトイレを洗い、ひと休憩すると、地味に落ち込んでいることに気付く。こんなに元気なのにな、心臓に異状があるなんて噓みたいなのにな、何食わぬ顔で20年ぐらい生きそうなぐらい元気なのにやっぱりそうでもないのかな、わたしは何ができるのかな、あの猫のご本の著者さんは「いつも猫のことばっかり考えているから」とおっしゃっていたけれどわたしはそんなに猫のことばっかりは考えてないな、何事も中途半端だな、、、
そうなのだ、中途半端なのだ。仕事も趣味もなにもかにも「この分野は究めた」というものが何もないのだ。だから生きていくのに困っているのだ。健康で文化的に生きのびられる気がしなくて不安でしかたないのだ。でも最低限、猫を看取るまでは生きていかなきゃいけない。だから今年こそは、クライアントワーク以外の収入の柱をつくっていかないと。ということで冒頭の話に戻る。明日からは何かする。