座椅子の上にて

わたしの生涯ベストソファ、リーン・ロゼのトーゴ。起きてから寝るまでずっといられるし、むしろいたいし、寝るときもトーゴの上で全然かまわない。1人掛けのトーゴを買って、自分の部屋に置ける日を生きる目標のひとつにしている。

そのトーゴの、ずっと座っていても腰が痛くならないあの絶妙な曲線に似ているような気がして買ったのが、いま使っている座椅子だ。トーゴのやわらかな座り心地には遠く及ばず、ずっと座っていると尻が痛くなるけれど、腰は無事で居心地がよい。おかげで、座椅子でTwitterを見出すとTLを更新する手が止まらなくなり、猫に怒られる。

この土日は、座椅子の上でかなりの時間を怠惰に過ごしていた。日曜は1日中しっかりとした雨が降っていて、風の音に猫もときどきびくっと反応していた。加えて、たぶん気圧の影響でわたしのエヘン虫もかなり具合が悪かったものだから、猫には落ち着かない1日だっただろう。あのビッグイシューの販売者さんはどうされているのだろうかと考える。

確定申告の作業をしているとき、昨年支払ったイベント参加費の履歴を確認しようとイベントサイトにアクセスしたところ、全然違うサイトが表示された。ドメインが生きてないときに表示されるあの手の、あれなんていうんだろう、中身のないサイトだった。あの画面を見ると、ただ単にnot foundになるだけよりものすごく不安になるのは、よからぬ海外サイトに飛ばされたような不安を感じるから。

その件で、履歴の所在と個人情報の管理について主催者に問い合わせしていたのを思い出した。もう2週間近くになるけれどなしのつぶてだったので、確定申告の完了とともにすっかり忘れていたのだった。主催者の企業サイトを見ると、相変わらずいろいろきれいな告知が並んでいた。でもそのサイトに、お問い合わせ窓口は設けられていない。

Twitterを企業名で検索すると、同社主催イベントで購入した商品がまだ届かない、何の連絡もなくて不安、というツイートがちらほら目に入った。そういうツイートにフォローの様子は見受けられなかった。SNSで、多くの顧客が購入した商品の数々を「戦利品」と称する前に、一斉メールでも何でもフォローする方法はいくらでもあるだろうに。そして何より、このたとえ方に透けて見えるものがとても嫌だ。

この企業のイベントはいつもとても人気で、うまいとこついてくるなあという印象があった。でも、自分が参加してみると、いつもどこかに違和感があった。うまいとこついてきれいな絵を描いているけど、それがはりぼてのように見えた。今回の一件で、不信感圧勝。好きな作家さんの出展も多かったので残念だな。

冒頭の座椅子で過ごしているときの腹の肉の感触が非常に気になるようになってきたので、そろそろ生活の質的に問題があるレベルの肥満に達しているのかもしれない。来週は掃除して身体を動かしつつ、スクワットやプランクを少しずつでも再開せねばならん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です