夢を見ない

天気がよくないからか午前中も猫が寝ていたので、仕事を進める。
昼過ぎ、本当にやばいセキュリティクリアランス法案が衆院内閣委員会で採決されてしまったとの投稿を見て、なんかがっくりきた。がっくりくるほどの何をもしていたわけではない。けれど、「自公政権が今のまま居座る限り、悪いこともこうして強行されてしまうんだ」という現実にうなだれてしまった。パレスチナのことも離婚後共同親権のことも永住許可取消法案のことも怒らないといけないし、通常国会が終わる6月までずっとこんな感じなのだろうから今折れていては始まらない。けど、怒る力が今ちょっとわかない。

ここをいい社会にすべく政治をよくするためには、自民党や衛星政党の議席数を減らさなければならない。政権を自民党から奪回しないと始まらない。けどそこに「一発逆転」はない。長年の自民党政権はあらゆる方面から私たちの生活を追い詰めてきて、あろうことか「戦争」まで突きつけてくる有様で、文字通り崖っぷちだけど、「こんな政治おかしすぎるでしょ」と毎日思っているけど、それでも「一発逆転」はない。

そのことは論理として理解しているけど、こうしてじりじり押されてヤバが増していく恐怖には全然慣れられない。だから国会もまともに視聴できない。たいていは、国会をいつもチェックしている方の投稿を参照するか、PolityLinkで文字起こしをさらっと追いかけるか、ぐらいしかできない。そしてヤバいニュースの数々に接しては、一発逆転を夢見てしまう。求めてしまう。崖に落とされたくないから。でも、こういう状況で夢想にすがることなく、ずっとふんばってきた方がいろいろなところにいるのだ。国会にも、それ以外のところにも。そういう方々は本当にすごいし、「すごい」と言っているだけの状態から脱しないと。

午後、猫のフードを買いに行くと、猫が食べているウェットフードの棚に「リニューアル予定です。詳しくは店員まで」のお知らせが掲出されていた。まさか。店員さんにリニューアル内容を確認すると案の定、シュリンクフレーションのお知らせだった。内容量以外にも変更点はあるようだけど、先日シミュレーションしたばかりのシュリンクフレーションがとうとう現実になってしまった。複数の買い物予定があり、そのあといくつかのお店をめぐったのだけど、そのお知らせの衝撃が抜けずずっとうなだれ気味で歩いてしまった。

夕飯後は仕事をしたものの、集中とは対極にあるような日で、なんかもう全然だめだった。途中で眠くてしかたがなくなり仮眠をとった。今日は寒いと涼しいの間ぐらいの体感で、薄手の毛布をかけていたところ、猫が毛布にもぐってきた。猫のあたたかさと預けてくれている体重がありがたい。「いやー、猫が入ってきちゃったからしかたがない、猫が起きるまではこうしていようかね……」と1時間ぐらいうだうだするつもりでいたものの、なぜか突然遊びモードに変わった猫にかまれて仮眠タイムは早めに終了した。

今日よかったことは、今週から始まった朝ドラ「虎に翼」がとてもとてもよかったことだ。第4回と第5回は2回見てしまった。脚本も演出も俳優さん方の演技も、すべてがよい。

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