気圧と湿気のはざまでどうにか生きている週間

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妹が臨時の休日出勤ということで、姪を単独で預かった。
赤ちゃんのときとは違い、一瞬トイレに行って戻ってくるぐらいの時間なら1人でもじっとしていてくれるし、いざというときにはばば(私の母)を台所から召喚することもできる。でも預かる側の責任は重く、緊張感が違う。

幸い苦労という苦労はなかった。姪は最近、一つひとつの遊びに集中する時間が長くなっている。2つ3つの遊びをして、YouTube観ながらおやつパーティーをして、またちょっと遊んでいるとあっという間に夕方近くなっている。今回もそうで、私の感覚としてはわりとあっという間に妹のお迎え時間はやってきた。でも何度か「おかあちゃんまだ?」と聞いてきた姪は、がんばって我慢していたのだと思う。

この日の特筆事項としては、アクアビーズでオリジナルの形をつくりはじめたこと。しかも、コンビニへ散歩したときに見た植物や景色にインスピレーションを得たという。同じ道を歩いていても、私にはもうそれが見えない。先日のかたつむりポーチも姪の肩越しに見たものだった。姪がいろんなものをつくり出すさまを横で見ているときはテンションガチ上がってほめたおしているけど、こうして書き出すとなかなかに自分が情けない。はよ新しい仕事つくらなければ。

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一時支援金の事前確認を受けるためと、確認で承認を得たあと本申請をするために、書類をいろいろ整理していた。
本件に限らず、頭のなかでざっくりイメージしていた作業ボリュームと、実際の作業時間が全然比例しないことが最近めっきり増え、本件も最終的に何日かかけてしまった。それでも、前日にやらなかっただけましだと思おう。

この作業の間に、プリンタのイエローのインクが切れてしまった。マゼンタも残り少ない。
純正のインクカートリッジを買うか互換にするか迷っていたままここまでどうにか乗り切ってきたが、決断のときだった。純正買いました。3,000円オーバーきつい!

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父のワクチン接種はがきが届き、その予約が月曜の朝から可能になるということであわてている母にかわり、開始10分前からネットに張り付いて予約した。

当然アクセス集中でサイトは表示できない。が、「順次接続するので再読み込みせず待つように」というメッセージとともに、待ち度合いを示すステータスバーが表示されたので、不要なF5をせずに待つことができた。また、アクセス後のサイトの挙動はスムーズで、ページ遷移一つひとつに待ちが生じるということもなかった。当該自治体の予約サイトで好感を覚えたのは、ここだけ。

最終的に1回目の分だけ予約することができた。ふつうは2回目もセットで予約できるらしいが、私はその作業に失敗したようだった。どこで失敗したかはわからないが、不明瞭な説明、意図して2回目を予約しないことを選んでいることを確認することもなく操作を終えることができてしまうシステムを、私は批判する。

しかたがないので2回目の予約を追加しようとするも、予約電話番号はつながらないし、予約サイトでは「1回目から3週間以降」の日を選ぶこともかなわない。システムへの怒り、政治への怒り、父への怒り……あらゆる怒りが合体してしまいそうだったので、この日はここで終了。

この作業のために少し早起きしたので、そんなバタバタを朝からやっていてもまだ午前中だ。この貴重な時間に何をしようか……。
ご飯を食べ、猫と遊び、本を読もうとするも、猛烈に頭が重く目がかすむ。だるい。眠い。下腹部には時期はずれの痛みがある。気圧と湿気の影響らしいが、こんなひどさは記憶にない。朝ご飯が米のみだったのもよくなかったのかもしれない。鎮痛剤を飲んで抗ってみたがむだだった。

結局この日は、20時半ぐらいまでほとんど寝ていた。どこまでも寝ることができた。猫より寝ていたかもしれない。寝すぎて頭が痛かった。
夜は少し作業できたけど、それでもほんの少しだ。まったく自分がいやになる。

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一時支援金の事前確認に出かけた。
人と会うこと自体に大きな緊張が伴うのに、用件が用件なので何を聞かれるのかわからない不安がつきまとい、前々日くらいから心が重かった。

当該機関の受付に到着し、画面の指示どおりに電話する。と、返ってきたのは「あれ、予約……今日でしたっけ」の声。
問い合わせ時に「ちょうどキャンセルが出たので」と言われて予約した枠だったから、手違いがあったのかもしれない。
「確認するので少しお待ちを」と言われて椅子に座るも、私としては朝から綱渡りの綱の上でバランスをとっていた、その綱がぶちっと切れて落ちた気分だった。「もう生きるのやめたい……」という思いが心のなかではっきり言葉になってしまった。

少し離れたところに人が座っていて「ああ、この人が予約を受け付けてもらえた人なのかな」と考えた。
けど実際はそうではなく、何がどうだったのかはわからないが私は事前確認の対応を受けられることになった。
確認の担当者の一人は以前別件で話をうかがったことがある方で、私は勝手に話しやすい印象をもっていた。そこで少し緊張が解けた。

確認作業は問題なかったが、ファイリングした書類の束から指定された請求書や銀行明細を出すのはちょっと手間取った。
そもそも、あの手の作業で生じる待ち時間は気まずいし、今こういう状況で待たせるのは余計に申し訳ない気がするし。
あと、こういう状況の今、書類という物を持参する→提示する→返却される→家に持ち帰るというプロセスを踏むことへの不安も、やっぱりどうしてもあるなとは思った。しょうがないし、大量の確認作業をする先方のほうが不安に決まっているけれど。

手続きが終わったあと、件の話しやすい担当者氏から「書類がきちんと整理されていたのでスムーズで助かった」と声をかけていただいて、緊張からの解放とともに救われた気持ちになった。帰宅後、サイトから本申請。夜はガアガア寝た。

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猫の尿を持って動物病院へ行く日。
ちょっとした雨かなとあなどっていたら、大粒のしっかりした雨だった。
動物病院を出て、その付近にあるスーパーで買い物をして、反対側の100円ショップに寄って帰るまでには、したたるほどではないがずぶぬれに近い状態になった。

今週は雨予報の日が続くと言っていたような気がする。
こうしっかり降られると、屋外で生きている猫が心配になる。今はちょうど屋外でたくさんの子猫が生まれるシーズンだ。
ビッグイシューの販売者さんたちも、連日雨では困るのではなかろうか。
私はまだ、帰る家があるが、それはたまたまに過ぎない。

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