決断、決断、お金

予定できていた仕事がパタパタっと終わってしまい、手持ち無沙汰の日が増えている。1日2日なら休養を兼ねて「たまっていた書類を片付けよう」「掃除をしよう」「日記書こ」などと健全に過ごすことができるけど、3日4日と増えていくとそうもいかない。フロー仕事(フロー収入)だけでなくストック仕事(ストック収入)をつくりたいという年初の目標に何ら着手できないまま今年の半分が終わった現在地をつきつけられる。

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そんなときではあるが、Amazonのセールを物色する。そんなときだからこそ物色する。この安さを利用しないと、今の私と猫は生きていけない。このプラットフォームを使うことへの心苦しさ、良心の呵責は常に背負っている。このいくばくかの売り上げが、Amazonで働いている方や買った品を配送してくださる方に届いてくれればまだしも、芸能人が出演するCMの大量出稿を浴びると心苦しさは倍増する。誰かを犠牲にした消費をしないと生きのびることができない生。

セールでまず確認するのは、猫のフード、猫のトイレシート、猫のトイレ砂、猫のはみがきシート、猫用品に使える消臭・除菌スプレー。それから人間の日用品。洗剤、消臭剤、液体歯磨き、ブラックキャップ(こないだドラッグストアで見たら価格が激上がりしていて腰を抜かした)、トイレの消臭剤、掃除シート。続いて仕事に使う備品、それからチョカの工作用備品……。

ちょこちょこした買い物という意識なのに、合計すると万単位の買い物になる。これから数カ月を生き抜くための買いだめなのだ、とわかっていてもまとまった現金が出ていくのはつらい。さらにいえば、置き場を確保しなければならないのもつらい。

そして、決断につぐ決断という時間のストレス、出ていく額の大きさに対し、高揚感がまったくないのもつらい。昔むかし会社員だった頃、ボーナスで大きい買い物をしたときの「買っちゃお〜↑」のような気持ちがない。ただただ、生きていくための消費。これに10%の税相当額がのっかっているのもクソ腹が立つ。

本当はここから「そろそろ買い替えないといけない備品」「個人的に欲しいもの」を買おうかどうしようか迷うターンに入る。こないだ棚卸しした防災用品の不足も補いたい。けど、ここまでの消費ですでにお金と決断リソースを相当使ってしまっており、迷っている商品のページをブラウザのタブで並べたまま停止している。

一番でかい山はプリンタ。ちょこちょこ気になる兆候も出てきているので、数千円のインクカートリッジを買うなら本体を買い替えてしまったほうが……と思うものの、本体数万円の出費を今すべきかどうか。セール期間残り1日半のうちに、この決断を私はできるかどうか。とりあえず仕事して、決断リソースの回復を待とう。

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