夏の出来事

宅配会社からメールが届いた。「○時○分にお届けにうかがいましたが、ご不在でしたので……」。え、その○時○分には私と母が在宅していたし、私もインターホンの音が鳴れば聞こえるはずの状態にあったのだけど。詐欺を疑って念のため伝票番号で検索しなおすと、親類からのカステラの贈り物のようだった。何の手違いかわからないが、この猛暑のなか配送担当の方に二度手間をかけるのも申し訳ないし、その荷がカステラというのも気になり、すぐに再配達を申し込んだ。

……のだけど、30分も経たないうちにもう一度同様のメールが届いた。記載されている時間が違うので、別の配達のついでか何かでもう一度来てくださったのだろうか。この間に別の宅配を受け取っており、インターホンが壊れていないことは確認済みだ。なんなんだ、申し訳なさすぎるし、受け取れないのも困る。

そこで、まずドライバーさんの直通番号に電話したがつながらない。運転中か休み時間か。サービス全体の問い合わせ窓口はナビダイヤルなので極力かけたくない。ということで、営業所にFAXで連絡することにした。Wordを立ち上げてFAXの文面を書……あれ、こういうFAX、前にも送ったことがある気がする。パソコンを検索すると、やっぱりあった。しかもちょうど、ほんとにジャスト1年前だった。どういうことなんだ、これは。

まず考えたのは発送元に由来する可能性だったけど、前回と今回とではおそらく発送元が違うので、この仮説は棄却。次に考えたのは、Amazonプライムデーの影響の可能性だが、前回も今回もAmazonからの荷物ではない。宅配会社さんがこの時期に激多忙であることは間接的に関係あるかもしれないが、直接的な原因かどうかはわからない。あとは、前回も今回も伝票が手書きで、記載のあて先が読み取りづらかったとかなのかなあ……。

最終的に、申し込んだ再配達依頼で無事受け取ることができた。何が問題だったのかドライバーさんに尋ねようと思ったが、顔に激多忙と書いてあり、何度も手間をかけたことを謝る以上の時間を引き留めることはできなかった。でも、お互いのために聞いておくべきだったか。

Amazonを使ってしまっている人間がいうのも何だけど、現場で汗を流している方こそが仕事に見合う十分な報酬を受け報われてほしい。心からそう願う。〈「2024年問題」高速道路のトラック速度引き上げ検討〉とか、本当にふざけた話だよ、ひとの命と生活を軽視するのもたいがいにしろ。通販を使わない生活をするのは難しいけど、使い方は考えるし、通販に関わる仕事をするひとが命と生活を大事にして生きていけるように、労組活動もデモもストも応援するし、おかしい政策には反対する。

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