何かをするデー

今日は仕事と仕事の合間の、ためていたことを何かするデーにすると決めていた。そういう日はたいてい起きると腰が痛い。張りつめていた緊張の糸が鎮痛剤みたいに痛みを忘れさせるのか、それともその緊張で筋肉までこりかたまって腰痛を悪化させるのか。

少し前まで、「朝起きたときが一番腰痛がつらいのは意味がわからないし理不尽だ」と思っていた。寝て休養をとった直後なのに、と。でも、あるとき検索したところ、寝ているときは姿勢が同じだったり、熱を放出させないよう血管を収縮させたりすることから血行が悪くなり、それが腰痛を引き起こすのだというような内容が書かれていて、腑に落ちた。素人の検索結果であり、出典も厳密に確認したわけではないので、この理解が正確かどうかは今もわからないけど、少なくとも、これが理不尽ではなく、そうなるロジックがありそうだということがわかっただけで、私にとってはとりあえず十分だ。

午前中は猫と遊びつつ、ためこんでいた紙の書類を片付ける。午後はまずはChromeのタブの整理。いつもはそのままにしておく“ほぼ固定”タブからひと通り目を通し、閉じたり保存したりSNSに投稿したりして、ある程度減らした。「これは見ないと」と思ってためこんでいた動画配信も見た。

それから、受信トレイにためこんでいたメールの整理。受信トレイから各フォルダに移動させることはほぼそのまま忘却を意味するので、そうなる前にメモしたりタスクとして対応したり保存したりして、これもだいぶ減らした。

そして、スマートフォンの写真をパソコンに移動させて消す。容量は常にカツカツなのだけど、昨日Skypeを使ったらなぜか容量不足だと言われて(どうしてSkypeに言われるのかよくわからなかったけど)、意を決して着手。ついでに、パソコン側のデスクトップに並べていた要整理の画像も一緒に整理する。あとは請求書をつくって送って、口座残高を確認して。

それと、大袋で買った猫のフードの真空パック詰め。作業を改良したことが奏効したか、うまく真空状態にならない袋の発生をいつもより減らせた。あと、今までは手づかみ(手袋は装着している)で袋詰めしていたところを、製氷機用スコップを導入したことで、作業効率が大きく向上したし、袋詰め時のこぼれもだいぶ減らせた。そのこぼれを狙っている猫には悪いが……。でも1回、私の不注意で大量にこぼしてしまって、猫にけっこう食べられてしまった。猫、体重が増えすぎると健康問題に直結するからさ、それが心配なんだよ。ケチっているわけじゃないのだよ。言ってるそばからむせてるし(こぼれたフードをあわてて食べたからだと思う)。

こうして、肩に重くのしかかっていたタスクをまあまあ片付けた。全部じゃないけどまあまあ。すんごいすっきりした。とはいえ、遠からずまたこれを繰り返すのだろう。そう思うと、自分がまるで永遠に回し車で走らされてるような気持ちになる。食べて出して食べて出して、私は何のためにこれを繰り返しているのだろうと思うのと同根だ。が、まあこの一瞬はすっきりしたってことで……。

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Bluesky 公式アカウント移行まとめ」というサイトがある。Notionでつくられているようだ。私のつくっているパレスチナ連帯のネットプリントまとめも、こういう感じで見やすくできるのだろうか。ほかにもまとめたいことがあるんだよな。やっぱNotionもっとわかりたいな。

そんなことを思いながら、別のサービスを使ってフォームをつくってみた。こちらも時刻の入力はできないようだが、送信後ページもカスタマイズできるし、悪くない。このサービスについて調べているうちに、Notionで自動入力ができるっぽいことがわかった。例えば、「ネットプリントでローソン・ファミリーマート・ポプラ系・ミニストップのネットワークプリントのユーザー番号(印刷時に必要な番号)が入力されたら、『ネットワークプリント』のフラグを自動でONにする」みたいなことができると、非常にいいではないか。さっそく試してみる、も、Notion自体の有料プラン(があるのか)に登録しないとだめみたい。なんだー。月1000円はきついぜ。でも関心は引き続きある。

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猫のフードでちょっと試してみたいのがあって、真空パック作業待ちだったので(開封しても少しずつしかあげられないから)、さっそく猫に出してみる。食いつき超よし。もっとも、この子は食べ物に関してはあんまり好き嫌いはない気がする。特にドライフードは。

そのフードは、「おねだりの多い食欲旺盛な猫」向けで、食物繊維の配合に工夫があるらしい。療法食が主食というのは変わらず、これは食事の一部にするだけなので、その少量で効果を得られるのかどうかわからないけど、まあだめもとで。

夜、今日はずいぶん猫がよく寝ている。真空パック機にまつわる一連の時間でいつもより刺激を得たのかもしれない(こぼれたやつも食べたし)。猫は座椅子で寝ていた。座椅子の上にはいつもの猫用毛布、その上には私のひざかけ毛布があった。私が離席するときに置いといたやつ、その上に寝ていたのか。そりゃああったかくてふかふかで、よく眠れるかもね……。私はなんか足もとが寒いなと思ってたんだよ。

まあ熟睡してくれるならそれでいい。そのままパソコンに向かっていたら、においがした。ふだんあんまりかがないようなにおい。猫から? もしかしておなら? はっきりとはわからない。もしかして自分が何かの拍子でにおったのかもしれないし。でも、そういえば、猫のおならってあんまり認識したことなかったな。たまたまかもしれないけど(そもそも猫からのものかどうかもわからないし)、新しいフードの影響の可能性も念頭に置いておこう。

グレーの座椅子、チェック柄の毛布、焦げ茶色の毛布の上で猫が丸くなって寝ているところを、ほぼ真上から写した写真。猫の柄は麦わら柄。

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【今日読んだもの】
帰国しています(高橋美香さんのブログ「世界の笑顔に出会いたい」、2024/2/23)
http://mikairvmest.livedoor.blog/archives/23591488.html

いつからだったか、高橋美香さんのTwitterアカウントをフォローしている。きっかけは、高橋さんのお知り合いのクルドのおかあさんがつくられたオヤのアクセサリーに関するツイートだったかもしれないが、はっきりとは覚えていない。オヤのスカーフやネックレスのセットをお願いして、ネックレスはコロにプレゼントしようと高橋さんに色を選んでもらった。

高橋さんはずっとパレスチナのことをツイートし続けてきたし、著書やイベントを通じて伝え続けてきた。大きな攻撃を受けるなど、何かあるときは報じられるけれど、そのあとはまた報じられることもなく世界のひとの目がパレスチナから遠のいて、パレスチナのひとびとが過酷な状況に置かれ続けてしまうことを憂えていた。そのことを知っても何もできない自分は無力だと思った。

その後、著書『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』を読んだ。ちょうど1年前ぐらいだ。そのときの感想ツイートを以下に転記しておく。

遅ればせながら、高橋美香さんの『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』 を本屋さんで買ってきた。
写真絵本ということで、すべてふりがながふられているので、親戚の子が大きくなったら一緒に読みたいと思った。その前にまず一人で読みます

高橋美香さんの『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』を拝読しました。

ママとマハが手紙のやりとりでもしているような写真と文章で、2人の暮らしが綴られている。
2人の喜びと哀しみと、1日を無事に終えられるかわからない危険と、大事なものを奪われていくつらさと…

そういう暮らしが人の数だけあるということが、たくさんの写真と穏やかな文章で静かに、でも熱く伝わってくる写真絵本。
p.41に書かれているママとマハの「共通の願い」を、日本で読む私は「本当にそうだよね」と思うけど、でもパレスチナのママとマハにとっては、あるいは著者の高橋さんにとっては私など比ではないほど希求されているはずで、でもそれを「明るい希望」として描くことすら難しい現状があって……ということを考えると言葉がない。

パレスチナの人々の暮らしの一端を、このご本によって垣間見ることができた私に何ができるだろうと考えても答えはすぐには出てこないけど、パレスチナという名前を見たときに、このご本で描かれた方たちの顔が、生活が思い浮かぶようになるということは、知る前と比べて全然違う、とても大事なことだと思う。各ページにあしらわれた刺繍モチーフもすてきだった

https://twitter.com/muku_dori_/status/1622282883640754176

パレスチナに関する報道に記されている○人という数字や写真に写る顔が、遠い世界の「パレスチナのひと」としてくくられた存在ではなく、名前をもち、生活を送り、人生を生きている、ただひとりの存在なのだ、ということを意識できたのは、高橋さんの切実なメッセージによるものだ。そして今、イスラエルにどう形容しても足りない苦しみを強いられているのはガザだけでなく西岸地区もであって、さらにいえば世界には離散させられたパレスチナのひとびとがいる、ということを意識できたのも。その切実なメッセージを受け取ってばかりで申し訳ないと思う。

そういう個人的経緯と、高橋さんが約2カ月パレスチナに滞在してきた時間を経てのこのブログは、本当につきささる。高橋さんご自身も、ご自身のなかにつきたてているものがあるだろう。虐殺を、封鎖を、占領を、私たちはどうして止められないんだろう。

十年だよ、十年たっても何も変わっていない。ひとり、また一人と親しかった人間が殺されていく。過酷な占領下の尊厳の得られない暮らしに耐えかねた青年たち、巻き添えをくう人びとが、ひとり、また一人と殺されていく。

帰国しています(高橋美香さんのブログ「世界の笑顔に出会いたい」、2024/2/23)

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