ウンタク、死神、コンユ

今日はなんと、11:08起床。我ながら驚いたよね。9時起床サイクルに戻るどころか、昼夜逆転軌道に乗りつつある。
言い訳すると(言い訳したくなるのは、昨日書いたようにどこかに咎める気持ちがあるからだ。これはしかし、何なんだ……)、6時に1回、猫に起こされた。寝る前にご飯は出してあったのだけど、遊びの催促をされたようだった。で、そのときにカーテンを開けて二度寝したのだが、煌々たる日光のなかで昼前まで寝てしまった。

まあいい、それならばと、午後いちから仕事に入るつもりだったのだけど、猫の遊べ遊べが昼を過ぎてもなお続いて、15時くらいまでだらだらしてしまった。猫は時間割で動いているわけではなく、満たされていないから催促しているだけで、考えれば当たり前のことなのだけど、自分の仮説がちょっと覆されたような、発見気分があった。

そうして仕事を片付けると、もう隣室の母からも斜め後ろの猫からも寝息が聞こえる時間になっていた。これ幸いと『トッケビ』最終回を観て、まあボロ泣きした。数時間経ったいまもまだ目が痛い。朝、仕事の前に観なくてよかった。

『愛の不時着』の緻密さ、あらがえない引力に比べると、『トッケビ』は正直粗さが気になり、もういいかなと思う瞬間がところどころあった。でも、「死神氏は幸せになるのか」という関心と、BSフジ『MUSIC LIST』で紹介され(てしまっ)た数々の名場面に至るストーリーへの関心が、視聴継続のモチベーションとなった。

でも、ストーリーがある山場を迎え、ウンタクが29歳になって初めて、ウンタクのかわいさに魅せられていたことに気づいた。高校生から大学生の階段をのぼるウンタクの「アジョシ」のかわいさは最強だ。そりゃあつかっちゃんもウンタク一択というはずだ(MUSIC LISTより)。

あどけなさが残るウンタク、どの表情もかわいい。そのかわいさには、「生きていくためにはこの“あしながおじさん”をつかまえていなければ」という必死さもにじんでいたかもしれない。でも計算ではない。とにかくかわいい。わたしが学生のころにこれを観ていたら、でかめのパーカー着てリュック背負ってたかもしれない。

他方、29歳になった大人のウンタクが、とにかくよい。大人になり、夢を仕事にして、友達と焼酎を飲むウンタクは、ストーリーでは描かれていない9年間をがんばって生きたのだろうとわかる。安心して焼酎をかっ込める場所を見つけたウンタクに、それまでのストーリーで手に汗を握っていた視聴者としては安心するとともに、俳優さんの変わり方に恐れ入るばかりだった。髪型、化粧、服装……、そういう目に見える違いも当然あるけど、醸し出す雰囲気で、無邪気な子供と成長した大人の差をこれほど自然にあざやかに見せつける、俳優さんは本当にすごいと思った。

その切り替わりによって、前半はまだ幼さのにじむ初恋物語に、後半は大人のラブストーリーになり、作中で扱われる「初恋」というモチーフとも重なってその構成がキラキラきらめく。そうして最終回の、あのラストに行き着く。

最終話は、死神氏の後輩の演技もよかった。途中でどうしてもトイレに行かねばならなくなり、画面を一時停止すると「残り7:58」だった。「えっっ、こっからこの話を終えて、それからトッケビどうなるかに移って、それ8分ぐらいで大丈夫なのかいな」と勝手に焦ったが、十分大丈夫だった。最後1分余りのエンディングロールは、全16話を完走した視聴者へのごほうびタイムだった。あの時間を無限リピートしたい。

観終わったわたしの、心のなかの第一声は、「ウンタクかわいいな!!!!」だったけど、観ていくうちにコン・ユのかわいさにじわじわやられており、エンディングロールに映ったサングラス姿のコン・ユはうっとなった。作中の人物としてはトッケビより死神氏がすきだったので、途中からはちょっとしんどかったけど、最後ああいうことになってよかった。それと、キム秘書もすきだったので、最後まで善人でいてくれて安心した。

『愛の不時着』と『サイコだけど大丈夫』は、何周しても、最終回を観終わるとそのまま第1回をシームレスに再生したくなる。『トッケビ』は「リピートはしなくてもいいかな」と、途中までは思っていたのに、いまでは「もう1回観返したい」となっている。ただ、ラブ部分がわたしには若干重いので、少々間をあけるだろうな。

トッケビを完走したいま、MUSIC LISTのつかっちゃんを思い返す。あの番組はとにかくつかっちゃんが、つかっちゃんの好きな気持ちが伝わるところがすきだ。トッケビ本体を観返す前に、MUSIC LISのあの回を再生するだろうな。MUSIC LIST、次は『太陽の末裔』編だそうな。

今日、もうこの時間で、酒も飲んでいるので、明日起きる時間は推して知るべしだ。でもそれは、明日の予定を考えたうえでの計算尽くなのだっとうそぶいておく。

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